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看護部紹介
看護部長-川﨑 弘道
プロフィール
- 昭和60年3月
- 東海大学海洋学部 卒業
- 昭和60年4月
- 青年海外協力隊 参加 トンガ王国に赴任
- 平成2年11月
- 海外漁業協力財団 専門員
北マライタ沿岸漁業開発プロジェクト
ソロモン諸島に赴任 - 平成7年3月
- 日本国際協力センター 研修監理員
- 平成12年5月
- 日立梅ヶ丘病院 就職
- 平成17年4月
- 看護師免許取得
- 平成21年4月
- 副看護部長
- 平成23年5月
- 看護部長
当院に実習に来る看護学校の学生さんに精神科のイメージを伺うと、“怖い”という答えが多く返ってきます。
ここで別の話をします。
インターネットの画像検索を使って、メラネシアとかPNG、ソロモン諸島の画像を検索してみてください。その中に写っているメラネシア人種の人々。ちょっと怖くないですか?たった一人でこんな人たちに囲まれたら・・・。
私はソロモン諸島で3年余りを過ごしたことがあります。彼らは決して怖い人々ではありませんでした。マラリアで熱を出した時には、栄養を摂れと貴重な現金収入の元である鶏卵を持ってきてくれたし、ぬかるみにはまった我々の車を、見ず知らずの彼らは泥だらけになって脱出させてくれました。では、なぜ怖いと感じるのでしょう。自分と容姿や文化、言語、生活環境が異なる、相手が分からない、それだけのことなのです。
話を戻します。精神科の患者様が怖いと感じるのも、症状による容姿、視線、雰囲気、患者様が自分とは違う人と考える偏見から、異な者、相手が分からないので、怖いと感じるのではないでしょうか。
立場をひっくり返してみます。患者様は新しい職員を注視します。新しい職員を怖いと感じているのです。それは、私がソロモン諸島に住んでいた時に、近所の皆と仲良くなるまでの間、近所の子供たちが見知らぬ外人である私を、遠巻きにして怖がっていたように。
我々精神科に勤める職員は、患者様が怖いとは感じていないと思います。患者様への看護によって得られた感情や、そうでない場合でも朝から晩まで、同じ場所で同じ釜の飯を食って・・・に近い形で共棲する者同士の親近感によって、何をし始めるか分からないという危惧はもちつつも、怖いという感覚ではないと思います。もちろん女性の職員さんは、異性の患者様には怖いと思う瞬間があるのかもしれませんが、これはエレベーターで異性と2人になった時に感じる怖さと同じであって、精神科の患者様だから怖いという話ではないのです。
我々は患者様に強く指導しなければならないこともありますし、へこんでいる時に、患者様に力づけてもらったり、癒やしていただくこともあります。看護職員と患者という立場もありますが、お互いがお互いを認め合うところから始まる人間関係には何の変わりもないと思います。
精神疾患は、発症のメカニズムや原因が特定していません。その機序は未だ仮説の範疇にあります。当院では、薬物療法のみならず、作業療法、心理療法、生活療法等々を取り入れて、患者様本人が疾患(症状)をコントロールできることを目標に支援していきます。
当院の看護部では、一緒に精神科看護の理想を追いかけてくれる方をお待ちしています。年齢性別国籍は問いません。本当は資格も問いたくないのですが、現在は看護師免許証、准看護師免許証を所持している方に限らせていただいております。
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